盛田庄兵衛 - 「朔田」「駒泉」「作田」「七力」を醸す青森の酒蔵
私たちには『真心』という大切にしてきた銘柄があります。その名はまさに「ひたすら実直に酒造りをしていきたい」という想いそのもの。 「基本に徹する」を永年不変のモットーにした酒造りは南部流の伝統的手法を遵守のうえ、常に科学的な原理原則を念頭に置き、そこに職人の経験を加味しています。 「酒蔵の味=杜氏の技術=会社の技術」という自社杜氏体制で、質の確かな酒蔵でありたいと考えています。
酒造りは、「一水、二米、三杜氏」と言われています。中でも水は、日本酒成分の八割が水であるだけに大きな影響力を持っています。 私たちの蔵の仕込み水は、豊かなブナの森が広がる八甲田山系の山を水源とする高瀬川の伏流水。極めて清冽で適度なミネラルを含み、穏やかな風味の軟水です。 その恵みの水を、環境にやさしい安全なオゾンで殺菌して使用しています。
この土地で造るお酒だから、この土地ならではの米で仕込みたい。その想いで、すべて青森県産米を使っています。 品種は南部地方の地米である「まっしぐら」、そして青森県が開発した酒造好適米「華想い」「華吹雪」「華さやか」「吟烏帽子」などを厳選し、35〜60%の範囲で精米。 全銘柄を平均してもおよそ55%の高精白で、雑味の少ない繊細な味を実現しています。
私たちの蔵は小さな蔵ですが、蔵人たちが誇りを持ってまっすぐな酒造りをしています。 伝統や技術の継承はもちろんのこと、大切にしているのは円滑なコミュニケーションやそこから生まれるチームワーク。それらが酒の旨さに必ずつながるという考えです。 近年は若手も育ち、蔵内には清らかな仕込み水のような良い空気感とエネルギーが満ちています。これからの酒造りにもご期待ください。