創業安永六年 駒泉
酒造りの光景

盛田庄兵衛の酒造り

高瀬川の流れ

東八甲田の高瀬川伏流水の恵み

流麗な稜線を描く東八甲田の山なみをのぞむ七戸町。町の面積の大半は、八甲田山系八幡岳の山林が占める自然豊かな土地である。
(株)盛田庄兵衛の酒造りは、この土地で永年続けられてきた。酒造りは、「一水、二米、三杜氏」と言われる。日本酒成分の八割は水であり、大きな影響力を持つ。仕込み水は、八甲田山系高瀬川の清らかな伏流水。極めて清冽で、適度なミネラルを含んだ、穏やかな風味の軟水だ。その味わいは、八甲田の自然の恵みそのものである。それを環境にやさしい安全なオゾンで殺菌して使用している。

稲穂の写真

青森県の水と光で育った米を使用

すべての米は、青森県産米。南部地方の地米である「まっしぐら」「むつほまれ」「レイメイ」、青森県が開発した酒造好適米「華想い」「華吹雪」などの品種を厳選し、三十五~七十%の範囲で精米している。精米歩合の平均はおよそ五十五%と高精白である。

味見をする職人

家伝手造り、量より質を旨に

「駒泉」には、「真心」という銘柄があるが、それはまさに蔵の「ひたすら実直に酒造りをしていきたい」という想いそのものにほかならない。
水、米と三位一体となる造り手は、地元の若い力。現在杜氏を務めるのは、社長の盛田平治兵衛。南部流の伝統的手法を遵守し、同時に最新の技術を取り入れている。永年不変のモットーは「基本に徹する」。常に、科学的な原理、原則を念頭に置き、そこに職人の経験を加味していく。「酒蔵の味=杜氏の技術=会社の技術」という堅固な自社杜氏の体制を早くに確立し、駒泉の旨さを不変のものとした。

若い力

若い力で酒造り。基本に忠実に

蔵で酒造りに取り組む中野渡哲馬と蛯名雄介。彼らは地元の高校を卒業した一九九六年から蔵人となり、蔵のモットーを胸に、まっすぐな酒造りを続けている。酒造りに関わる皆のコミュニケーションが良く、そこから生まれるチームワークも旨い酒を生み出す一因。清らかな仕込み水のように、蔵内には酒造りの良い流れができている。
創業安永6(1777)年の歴史ある蔵には、若手のエネルギーが満ち、いつまでも親しまれ続けるだろう伝統の味わいを醸し続けている。

蔵人/蛯名雄介

麹づくりを極めたい

麹づくりは、酒造りで最初の大事な作業といえます。蒸し上がった米の堅さを判断し、その後の管理に細心の注意を払いながら、常に同じ品質で造れるよう努めています。(蔵人/蛯名雄介)

蔵人/中野渡哲馬

酒母づくりを追求していきたい

酒母づくりは、タンクの中で変化する香りや音、温度をしっかりととらえることが肝心。材料となる米は毎年品質は一定とは言えません。酒づくりの奥深さを実感しています。(蔵人/中野渡哲馬)

酒造りの光景
青森の味わいを駒泉とともに。